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高橋堅 のりたまハウス 建築流儀.comはアーキッシュギャラリーによる運営です

のりたまハウス
作品番号 1041【東京都杉並区】
noritama HOUSE

曲面を持った住宅

木造軸組構法の標準グリッド(910)にR壁(R=570)を付加することで、水平に広がるホリゾント壁が複数生まれます。各コーナーの入隅が消えることで、各階で40m2に満たない小さな住宅は物理的な制約を超えて新たな広がりを獲得します。壁と壁が重なる部分に配置された窓からは光と風が導かれるのですが、この窓は住戸間の隙間を見通せるようになっています。そのためプライバシーを確保しつつも、敷地境界を超えていく奥行きのある眺望を取り込むことができます。北側の壁は三層吹き抜けとし、この家のどこからでも見える特別な場所にしました。吹き抜け上部のトップライトから落ちる光によって僅かに発光するかのようにも見えるこの壁面を、家具と天井のエッジで立体的にフレーミングすると、焦点の定まらない底なしの空間が顕れてきます。ここはあらゆるイメージが投影可能な開口部のようにも見え、小さな家の中に無限の広がりを生み出しています。

高橋堅建築設計事務所
高橋堅
KEN TAKAHASHI

Data

作品番号1041
エリア東京都杉並区
規模・構造木造3階建
敷地面積71.89 ㎡
延床面積103.16 ㎡
施工木村工業

[Photo:阿野太一]


在来工法の可能性

この住宅のポイントは各コーナーに取り付けられたR壁です。この部分以外は全て直交座標の在来工法で出来ています。曲率を持った集成材をつくるのはコストが嵩むため、大きな集成材からプレカットでパーツを切り出しています。各コーナーの曲率を等しくなるように設計し、同じ曲率の材を複数切り出すだけで済むようになっています。吹き抜けに面する外壁の内部には、風圧に耐えるよう同じ曲率で曲げたH鋼を組み込んでいます。鉄骨を組み込むことや、曲率のある材を使うことなどは構造設計者と事前に詳細な打合せを行い、検証を重ねていきます。既往の仕組みにちょっとした工夫を取り入れることによって、在来工法が持つ可能性は飛躍的に高まると感じています。

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