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呉屋彦四郎 えびの涼風園新館 建築流儀.comはアーキッシュギャラリーによる運営です

えびの涼風園新館
作品番号 1014【宮崎県】
Nursing home

風景と一体化する家

えびの涼風園は宮崎県内で特別養護老人ホームとして50年近く地域の福祉行政の一役を担ってきた。新館は既存施設の老朽化に伴う建替で、要介護3〜5の自立生活の困難な方、86床(個室)を対象とした施設である。敷地は南九州山間部えびの盆地に位置し、四方を霧島連峰などの山々に囲まれた、四季折々の変化にとんだ自然豊かな地域である。季節や天候によってその風景は劇的に変わり、豊かな自然そのものが地域の人々の生活の一部である。入居者はこの地で生まれ育った人々であり、この自然豊かな故郷の風景に包まれて彼らが自立を目指し、この施設が人生の終焉の場ではなく、今を生きたいと思う施設にすることが本計画のコンセプトであった。施設は県産杉材を使った木造建築である。建物の外周に配した廊下は、仲間や家族が集う憩いの場になっている。また、この地域の民家などに見られる軒の深い屋根や縁側、風や光が優しく通り抜ける中庭を計画に取り入れることにより、入居者に住み慣れた「家」のような安らぎを与えている。

アトリエ9建築研究所
呉屋 彦四郎
HIKOSHIRO GOYA

Data

作品番号1014
エリア宮崎県
規模・構造木造(一部RC造)平屋建
敷地面積11,127.96 ㎡
延床面積4,421.63 ㎡

[Photo:小川 重雄]


国内最大級の木造平屋建築

本施設は宮崎県産杉材を使用しており、延床面積4500㎡の国内最大級の木造平屋建築を実現した。宮崎県は杉の生産が日本一であり、県産材の杉を利用した木造建築への取り組みは、地域産業への貢献の一つにもなっている。建物全体は木造の構造的な特性である3m×3mを基本のグリッドとし、加えて、木造KES工法を採用してジョイント部に金物を使うことで、壁の量を少なくし透明感のある構造計画とした。入居者の日常の生活空間はもちろんのこと、施設建物内のどこからでも山並みや田園風景を親密に感じ、視線は幾重の空間を抜けて、周囲の環境へ伸びていくように柱や壁を配置した。また、近くの河内川の氾濫に備えて高くした床は室内からの風景への連続性を強めると同時に、この施設に於ける外観的構成の特徴でもある。

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