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城ヶ崎海岸の家
作品番号 1026【静岡県伊東市】
Villa

街路が生み出すアクティビティー

大地に大きな屋根を架けその場の空気そのものを覆って、敷地と一体化した空間を創り出す事を考えた。屋根は自然公園法により規制された範囲一杯に架け、さらに造成前の敷地の起伏になぞらえて変化する屋根形状として、敷地に馴染ませた。 多世帯で利用することを想定して3つの個室(2つの寝室と客間)を設ける事が条件として与えられていた。これに加えて水廻りや駐車場といった必要な住機能をそれぞれ閉じた空間としてブロック化して、各ブロックの性格と敷地の特徴を考慮して大屋根の下に配置していった。桜並木から敷地へのアプローチが伸びる北側には駐車場ブロック、雑木林が植生する小高い丘に向いた西側には客間ブロック、造成前には小さい丘となっており、現在は平坦に整地された東側には水廻りの上に2つの寝室を重ねた人工の丘のようなニ層分のブロックを配置した。
大屋根の下にブロックを分散して配置した結果生み出された有機的なスペースは、敷地と一体となった空間の本質を損なうことなく、また建物の機能にも縛られる事無く、多様性と変化に富んだ表情豊かな空間となった。 刻々と変化するブロック群の隙間から見える空や緑、差し込む光、通り抜ける風を全身で体感できるこの住宅は、敷地の自然をより豊かに、そして鮮明に感じる新たな場を敷地の中に創り出している。

石井秀樹建築設計事務所
石井秀樹
HIDEKI ISHII

Data

作品番号1026
エリア静岡県伊東市
規模・構造木造2階建
敷地面積855.2 ㎡
延床面積128.78 ㎡
施工大同工業

[Photo:K.Torimura]


鉄骨で木造の弱点を克服

敷地の記憶と施主の屋根に対する要望から生まれた、旋回して登るダイナミックな屋根形状が特徴の一つであるが、そのため五角形平面の1点に5本の登り梁が集中することになり、木柱でホゾ入れをすると断面の欠損が大き過ぎて成立しないため、柱頭に鉄骨で製作したダイアフラムを被せて5本の登り梁を受けている。また、南側の大開口も特徴的だが、大開口ゆえにサッシ枚数が多くなり外壁から跳ね出した鴨居は出幅90センチにもなっている。木架構は経年変化によって多少の動きが出るが、鴨居はサッシの動作に影響するため変化に対して微調整ができるように、鴨居内部にテンションを強めたり弱めたり調整できるバックルを仕込んでいる。木造の弱点を随所で克服してダイナミックな空間を実現している。

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