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常盤の家
作品番号 1022【神奈川県鎌倉市】
Separated

緑の空気感が日常に溢れる分棟配置

街並み構成を支配している一様な庭のあり方に違いをつくることを考えた。この緑の空気感を自然に日常に感じられるように住戸を分棟して敷地全体に広げるような平屋を計画した。敷地中央には室内外の主従関係性が生まれないように室内と同程度の広さの中庭を配し、中庭を取り囲む各住棟をズラしながら内外の有機的な一体感を高めている。さらに敷地外周部には凹みをつくり周囲との接点となる小さな庭を配置した。これは周囲の空気が敷地に入り込んで有機的に絡み合うイメージで入り庭と呼ぶことにした。入り庭の緑は近隣の緑と一体化して緑の層を形成し、お互いに適度なプライバシーを保ちつつ、敷地内のアクティビティーを地域へと表出するフィルターのような役割を果たしている。複数の中庭と入り庭によって、住戸内外、敷地内外が緩やかに溶け合い、空気感が一体となった豊かな生活が入り庭を通して表出し、街並みへ豊かな表情が与えられればと期待している。

石井秀樹建築設計事務所
石井秀樹
HIDEKI ISHII

Data

作品番号1022
エリア神奈川県鎌倉市
規模・構造木造平屋建
敷地面積337.15 ㎡
延床面積123.03 ㎡
施工栄伸建設

[Photo:K.Torimura]


内外の連続性を高める

幾つかの箱を雁行させることで出来る敷地周縁の入り庭と、箱に囲われた2つの中庭が内部空間と有機的に連続する空間を実現するために、外部の壁や床の仕上げを内部へと連続させている。例えば、中庭の黒レンガの床は内部の書斎の床へと連続している。黒レンガは実際に上海で使われていた建築の廃材を輸入して使用しているため、厚みなどサイズがバラバラな材料で、外部で使用するにはある程度の不陸は許容できるが、裸足で歩く可能性がある内部床ではそうは行かない。慎重に仮置きをして、さらには裏に砂を詰めて高さの微調整を行って慎重に不陸調整をしている。また、外壁を内部へと引き込むために木製サッシは框を隠した納まりとしてフレームレスな見え掛として内外の連続性を高めている。

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