0120-39-5142

建築流儀.com
PROFESSIONAL ARCHITECTS

半谷彰英 マチノキ 建築流儀.comはアーキッシュギャラリーによる運営です

マチノキ
作品番号 2035【愛知県常滑市】
Louver

家の中の幹

この地で長く暮らす若い夫婦は、それぞれの仕事場を持ち、子供達と地域に愛される住宅を希望されました。
敷地は周囲を高台に囲まれた谷地で、冬は敷地全体が影に覆われ、南からの採光は期待出来ません。また周囲からの見下ろしも懸念されます。そこで壁面からの採光ではなく、建物上部トップライトからの採光を中心とした計画としています。
外観は「坂と焼物の町」常滑の旧市街に残る煙突の形状や斜めの石垣、下見板張の壁に習い台形の形としています。昔からある地域の技術、形式を受け継ぎながら、現代の材料、技術を加味する事で、より効果的に地域の環境と現代の生活を繋ぐ住宅をめざしています。家の中心に建つ吹抜けは、環境装置としての役割を持ちます。空からの光をルーバー越しの木漏れ日に変え、外部の余白と相乗して煙突効果による通風を発生させます。また冬は土壌蓄熱式床暖房の温熱を伝える空間として働きます。この吹抜けは、家全体に光と風を届ける家の中の幹です。吹抜け周りにはスキップフロアが木の葉の様に取り付き、ルーバー越しの柔らかな風景の連なりがこの家の一体感を生み出しています。緑の斜面に包まれた谷間に人々が集う、まちの「樹」となる住宅です。

半谷彰英建築設計事務所
半谷彰英
AKIHIDE HANYA

Data

作品番号2035
エリア愛知県常滑市
規模・構造木造3階建
施工誠和建設

[Photo:杉野圭]


重なる技術

地域に根ざした台形の形を成立させる為に、建て方や足場の設置には、通常以上の労力が求められました。
現場では、木の構造材と、ルーバーと同じ位の寸法を持つ鉄骨の補助柱の取合いなど、詳細な事前検討が入念に行われ建て方はゆっくり、しかし確実に行われました。
外装や内装に於いても、通常の垂直の壁とは違い、斜めの壁により生じる僅かな差異をひとつひとつ丁寧に確認、解決してゆく必要がありました。施主、設計者の求めた親しみ易いイメージを具現化しつつ、住宅として確かな納まりを実現するため、現場での検討、施工者の工夫が幾重にも重なった住宅です。

この設計事務所の他の作品を見る

お問合せはこちら


ページトップへ